債務整理の現場から おまとめローンについて

 

いくつかの消費者金融業者や信販会社(以下「消費者金融等」という。)から借りている人に対して、いくつかの借入れを一本化させるために行う消費者向け融資(以下「おまとめローン」といいます。)を取り扱う金融機関が多数見受けられるようになりました。

 

おまとめローンの便利な点は、①既に借入の消費者ローンを金融機関の借入に一本化するので、毎月の返済手続は1回だけで口座管理が楽になる、②金融機関への返済計画が無理のない範囲内でできるよう交渉し易い③弁護士・司法書士が介入することによって個人信用情報に登載される際の不利益を回避できるなどがあります。

 

しかし、かえって不利益になるケースもあります。

 

①冒頭で申し上げた通り、消費者金融業者の金利が利息制限法の金利より高い場合、利息制限法の金利を超過する約定利息の支払い義務はありません。ですがおまとめローンにすることによって、利息制限法の金利を超過する約定利息の支払いを余儀なくされる、

 

②また、消費者金融等の既存債務が、引き直し計算の結果、既に完済され過払いになっていた場合、本来借りる必要のない「おまとめローン」を借りることにより、それに対する利息を支払う結果となったり、

 

③消費者金融等の主張する約定利息に基づいた金額を「おまとめローン」により融資し、さらにその金額に対して利息を付すことは、結果として消費者金融等の利息と元本をあわせた金額に対してさらに利息を付すことなり、顧客にとっては事実上重利になる恐れがある等です。

 

おまとめローンの借入をされる場合は、メリットとデメリットを比較されることをお勧め致します。利息制限法に引き直すとどのくらい残債務があるのか、過払いがあるのか、といった判断に困られる場合や、消費者金融等からの借入のことでお悩みの方は当法人までご相談下さい。

 

また、高利の利息を返済するために、さらに高利の業者から借入せざるを得ない状態が続くと多重債務者になる場合が非常に多いので、約定利息のまま完済することを考えるよりも、先に利息制限法による債務の引直しをする方が先決の場合があります。

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