草の根の国際交流

これまで2回ホーム・ステイ・ペアレントを体験しました。

 

最初はバミューダ諸島出身の男子学生アリでイスラム教徒でした。最初にホームステイしていた家庭と生活習慣の違いでうまくいかず我家にやって来たのですが、彼の堂々とした態度に「与えることのできる者が与えられる者に感謝する」というイスラムの教義が少し理解できました。

 

週末以外は私たち夫婦と余り接することはなく、週末に観光に行く程度の係わりでしたので、トラブルもありませんでした。

 

両親共働きの関係で息子はこれまで外国人を含む色々な方のお世話になっていますが、アリが一番好きで、早い英語がキャッチできるようになったのはアリのお蔭だと言っています。子供扱いをせず、何事もきちんと話してくれたようです。日本人から見ると折角日本に来たのだからもっと見聞を深めればと思うのですが、我家でのんびりと休暇を楽しんでいました。

 

二人目はオーストラリアのメルボルン大学の優秀な医学生アニタで、9ヶ国語を話せる行動力抜群の人でした。19歳ですのに二回のホームステイを経験し、毎年独力で海外に行っています。

 

いつもほとんど親の助けもなく、独力でホームステイ先を見つけ、バイトで稼いだお金だけをもって行くのです。日本の高校生は一週間の海外への修学旅行に10万円のお小遣いを持っていく時代に、彼女は2ヶ月の滞在で5万円の現金しか持って来ませんでした。学校も費用の要らないところを探し、啓明女学院の好意で中・高のクラスに参加させてもらいました。

 

日本の物価の高さに驚き、400円の切手代が高いと親への手紙を諦め、往復千円の交通費がないと六甲から三宮まで歩き、自分でお弁当を作って倹約していました。12歳程度の日本語力でしたから、お荷物になってもと案じておりましたが、彼女の前向きで果敢な生き様は瞬く間に全校生と教職員を惹きつけ、生徒にとてもよい影響を与えてくれたと逆に感謝されました。彼女は出会った皆に清新な輝きを与えました。

 

他国の人との出会いはお互いにとても良い刺激を受けます。観光のみの海外旅行では得られない、異文化の理解、日本の文化・習慣・日常生活の再発見ができました。海外の多くの若者に日本に来ていただき、日本の事を知ってもらい、相互理解することこそが日本の、世界の平和に繋がる道だと再認識いたしました。

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